息子と手をつないで歩いてると、ショッピングモールの掃除のおばちゃんから声をかけられた。
「何歳ですか?」と。
「もうすぐ3歳です。」と、私。
まだよちよち歩きの息子。
また、変に思われたかなと思いつつ…顔をあげると
「うちもいたんです。孫が…。4歳でした。」
あ…そっか。一瞬でいろんなことを悟った感じだった。
「そうだったんですね。心臓かなにかで?」
「はい。心臓で。」
「この子も、1ヶ月半で心臓の手術しました。」
「そう…。かわいいですね。なつかしい。思い出します…。」
気づいたら、涙が、あふれてこらえるのに必死だった。
それ以上、言葉が見つからなかった。
静かに、離れていくおばちゃんの背中を見ることすらできなかった。