知らないからこそ、幸せ
九州地方の断水の波は我が家にも。
急きょ、近くの私の実家へお泊まり。
久しぶりに、ゆっくり父と過ごした。
久々の、こうくんとの対面に、優しく声をかける父。
「お?大きくなったなぁ。おしゃべりするのか?」
「どうした?舌を出して、お腹すいたのか?」
終始、笑顔で、純粋無垢に孫を可愛がるおじいちゃんの姿そのものだ。
もともと、子どもが大好きな父。
彼の人生の辞書に「ダウン症」という言葉はない。
もし、「ダウン症」という言葉があったとしても、意味は空欄のままだろう。
そして、この先も、ずっと空欄のままだと思う。
私には、何の先入観もなく、ただ目の前の孫をあやす父の背中が、何よりの励ましになった。
知らないから こその幸せなのかも。
孫を可愛がってくれてる、それで十分だよ。
ありがとう、お父さん。
さぁて、帰ろうかな。お水でるかな~?