子どもたちと共に戦うパパとママたち
こうくんがICUにいるとき、一晩だけ、近くの間借りしたアパートに泊まりました。
そこは、私達のような親のためにボランティアさんたちが管理してくれている、宿泊の施設。病院の近くにあり、本当にありがたかったです。
その部屋の机の上に置かれた1冊のノート。開いてみると、そこには、この部屋を利用したたくさんのパパとママ、時にはおばあちゃん達のたくさんの思いが綴られていました。
それぞれ、立場や年齢、子どもの疾患名や住んでいるところもバラバラだけど、皆、今病院で戦っている我が子と共に、頑張っているパパとママでした。
一気に読みました。引き出しに、その前のノートが7冊ほどあり、無心で読んでいました。
私が、知らなかっただけ。
知らずに生きてきただけ。
そう、たったそれだけの事でした。
ずっと、どの時代も病や障害と戦っている人はたくさんいたんです。もちろん、リハビリの仕事をしているので、当然自分もわかっていたはず、でも、全然分かっていなかったことに気づきました。
本当の意味で 生きる ということの重み。
こうくんがいなかったら、そういった世界と交わることなく人生を終えていたと思います。この子が、自分の存在をもって、私に教えようとしてくれてるもの。
しっかり、目をそらさず受け止めていこうと思いました。