出産~告知まで 4
こうくんは、相変わらずよく寝るし、泣かないし飲まないし。
いろんなことのショックで、あんなに張っていた私の母乳は出なくなり、いつしか、飲ませようとする努力より、楽にでもいいから、少しでも飲んでほしいと思うようになりました。
そのくらい、こうくんは小さいままで、ずっと生まれたてのままのこうくんだったのです。
なぜ、私達のところにこうくんはやって来たのか?なんで?育てて行くのなんてムリ。
なんでうちなの?
そんな言葉がぐるぐると巡っていました。
こんなに泣いても、涙って枯れないんだなと不思議なくらい泣きました。
ある日、主人が突然、昼帰って来て「昼から休みもらった。」
そう言ったかと思うと、大声をあげて泣き始めました。男性があんなに声をあげて泣くのを私は初めて見ました。
「あなたが、昼間、一人泣いて過ごしてると思うと、耐えられない。」と。
大丈夫だよ と声をかけていてくれた夫も、色々と調べては不安になり、私の前では気丈に振る舞ってくれてましたが、この日、その糸がプツンと切れてしまったのでした。